初期&リメイク前
「この箱庭よりも大切な人に」は、大きく分けて3回の設定変更がされております。
なろう掲載作品が3回目の変更後のいわゆる完成作品ですが、
それ以前の過去設定に関してもたまに触れる事がある為、こちらに記述しておきます。
構想段階
・最初のキャラクター構想は1990年代。
この時点では主人公がレクチェで、今のような天使もどきではなく魔女。
エリオットは今より暗めの髪色で、性格もクール。軽薄な要素はどこにも無い冷酷王子。
クリスは少年少女ではなく青年で、エリオットの国と敵対するレジスタンス。
・魔女の魔力は様々な兵器の動力となる関係で、魔女狩りが行われている世界が舞台。
レジスタンスはその圧政に反発している。
エリオットはその魔女達の処遇・待遇にうまく根回しをしつつ、圧政を行う国王には表向き従う、という立ち位置。
HP公開時 (絵・漫画)
・この時点ではさすがに2000年代に入っています。
・構想段階からどうしてこうなった。キャラクターの外見以外はまるっと設定変更。
世界観も変更。現在の箱庭にかなり近い形になっている。
・が、まだクリスは男。少年。
主人公はエリオットで、レクチェがヒロイン。
・基本はイラストや1P~数Pのギャグ漫画で描いていて、小説ではない。
・実はこの段階の設定では、エリオットは第一部終了後に城に戻らないので、
ローズを弔った後はクリスと放浪の旅に出ている。
この時点ではクリスは男、しかしヒロインのレクチェは生死も不明で不在となる第二部序盤。
ゆえに、一時的にパーティーに入るヒロインの女性が当時の設定では存在していた。
そんな彼女は小説化の際にボツとなって、ほんの少し髪を短くして第2部冒頭にベッドインしている(え?)
某小説サイト投稿時(元小説)
・小説にするために、ある程度疑問を投げかける事の出来る子を主人公にしようと思う。
その結果、クリスを主人公にする→それでヒロインがレクチェって何かいまいち。
→クリス、お前が主人公兼ヒロインだ!
・ただし、この某小説サイトでの投稿作品である、箱庭の「元小説」は、
執筆しながら即投稿という形式で書いていて、読者様の希望的感想に作品の展開が左右されてしまう。
その結果、本来思いえがいていた結末にならずに「救われた」キャラが複数居る。
・まずエマヌエル。元小説では殺される事無く生きていて、
ミスラ(神ではなくビフレストのほうの中身)に寄り添われる形で物語の幕は閉じる。
また、エマヌエルが死なないとトゥエルの下克上が出来ないので、元小説でのトゥエルは空気である(爆)
・次にクラッサ。こちらも殺されずに、お尋ね者のままではあるがユングと共に隠れ生きる。
ただしクラッサが生きている事によって、レイアの立場はその後の対処や降格などでかなり悪くなっている。
・元小説には、なろう版には無い番外編がいくつか存在している。
まず、レイアの後日談。
ひたすら苦労話なのだが、王国の反乱分子のその後や、降格したレイアの新しい部下との話などもある。
次にフォウの生い立ち話。
こちらはフォウの設定を掘り下げる他、本編の各所でフォウがどう感じて居たかが書かれている。
そしてレクチェの後日談(ルフィーナとのお散歩)、
ライトの後日談(エリオットがライトに女性を紹介するような話)、
ニールの本編裏(コメディ)がある。
・なお、元小説での第三部第十五章では、なろう版に比べて
クリスとエリオットはやや心の距離をおく形で別れている。
なので、ライトの後日談にて
「クリスは王都へ戻って来た際の定期報告をフォウに任せて、エリオットに会おうとしない」
というような描写がされている。
・元小説にはエピローグは存在せず、ローズの番外編はあるものの、そのタイトルは「プロローグ」では無い。