フォウ

Last-modified: Tue, 04 Jul 2017 19:44:04 JST (43d)

キャラクタープロフィール

  • 名前:フォウ・トリシューラ
  • 種族:ルドラの民
  • 年齢:クリスの2個上なので初登場時は14歳
  • 身長:小さかったのが高校で一気に伸びる的な成長曲線。地味にエリオットより高い。
  • 体重:本文未記述だが、平均的よりやや細めと思われる
  • 配色:青褐(あおかち)の髪と瞳。
    暗い場所では黒に見える(本文描写あり)程度に濃い青で、暗めの紫みを帯びている。
    ただ挿絵ではつい明るめに塗ってしまい、実際のカラー絵はほぼ瑠璃紺(オイ)

立ち絵

フォウ1.jpg

その他

トリシューラとは、三つ目の神様(ルドラ)の持つ三叉の槍の名前からとったもの。
プラス、背中に四番目の目があるので名前はフォウ。安直ネームシリーズ。
その能力のせいか、純粋な作中では物語が詰まる部分で度々出てくる助っ人のような存在。
「色」という形で人の心と未来が視え、自分と同じように孤の存在であるクリスを気にかけている。
背中の紋様が干渉していて魔術を使えず、魔法も不得意。細身で体力も無い。
性能は完全にインドアにもかかわらず、各地を旅する超アウトドアな青年である。
『え?そんなの馬車で移動するに決まってるじゃん』

初登場時はややスレた、けれど幼さの残る少年であったが、
再登場時には一気に大人びて、優しく温厚な空気をまとっていた。
ただその根底にあるのは、他者との間のぶ厚い壁のような一線。
線を引いているからあまり怒らなくなっているだけで、
実際は年相応なレベルで、気になる子にちょっかい出している奴に腹を立てたりもする。
他人の感情が目に視えているから色々と気付くのは早いものの、
視えている感情以上のことを察する能力は人並みしか無い。
つまり、クリスよりは鋭いが、レフトエリオットよりは鈍いのである。

+  生い立ちと本編での流れ(ネタバレ含。クリックで展開)

三つ目の種族、ルドラの民の里でごく普通の両親のもとに、複数の兄がいる末っ子として生まれたが、その背中に大きく歪な瞳の紋様を背負っていたが故に、生まれた時から周囲に怖がられ、距離を置かれる幼少時代を過ごしている。
他人の見えている世界と自分の視えている世界の差に気付いたのは3歳過ぎ。描いた絵を奇妙な目で見られたことが疑問を持つきっかけであった。
色の持つ意味を少しずつ理解することで予言めいた言葉を発するようになった頃(4歳くらい)には完全に他者との関係が壊れており、同種族は勿論のこと、家族ともほぼ会話をして貰えなくなっていた。
そしてそれを彼は、自分の能力ならば当然のことだろうと負の感情無く受け止めてしまっている。環境が後天的ではなく先天的なものだからこそ、扱いに疑問を持つ前にそういうものだと刷り込まれてしまっているのだ。
他人は居ても居なくても同じ存在という認識だったフォウは8歳の頃、里にある書籍などを読み終えたところで里を出てしまう。ただこれは家出と言うよりも単に読むものが無くなったから別の図書館に行く、みたいなそういう軽いノリである。ゆえに、母親との最後の会話も「出掛けてくるね」だけであったことが別サイトの番外編に記述されている。
映像記憶能力があるので地理や知識の無さで困ることは無いが、知識があっても技術が無くて活かしきれないことが多々あったらしい。
8歳で家を出てからは、どうにか別の街に辿り着いた後、窃盗をし、それを元手にギャンブルで荒稼ぎし、悪人達に目をつけられて能力の悪用を強要されてしばらく過ごしていた。幸い、心を視られることを嫌がった悪人達は、フォウを長く使うことはせずに比較的早めに解放している。以降、フォウはこの能力を同じように主に悪人に売り込んで生計を立てることになる。フォウのスレた価値観はここから来ているが、それと同時にこの時に見た悪人達の行動を反面教師にもしている。
里に居た頃には分からなかった他人との接し方を、里から出たことでそれなりに少しずつ学んで行くフォウだったが、口から漏れ出てしまう「真実を突き刺す言葉」が、彼を長く同じ場所に留まらせてはくれなかった。
しかしこれらは彼にとって「何てことない過去」でしか無いらしい。フォウからすれば、初めて出会ったその日から、自分の能力をすんなり受け入れる度量を持つクリス達のほうが余程特異に思えたようだ。
ツィバルドで出会った際、本編ではクリス視点のために「クリスフォウをガン見したこと」で接点が出来たように見えたが、実際のところはフォウがあの街でクリスを視界に入れた時点で、クリスがガン見していようがいまいが関係無く、フォウクリスのポーチを盗んでいたと思われる。
なお、ツィバルドでのクリスの印象は、予知を疑わず信じてくれたことで好感度は高く、逆に疑ったりしていたエリオットは最悪であった。ただ、フォウはそもそも他人を嫌うほど関わること自体が少なく、そう思わせたエリオットはある意味クリス同様にフォウの琴線に触れたとも言える。
フォウの未来や心を視る仕組みは、まず背中の魔術紋様。そしてそれを背負う肉体自体。これらがある限りはどの目で見ても、もやのような色が付属して世界が視えている。ので、額の目を瞑れば色が消えるというわけではない。
とはいえ額の第三の目は、一応視覚があるもののどちらかといえば背中の紋様と同じく呪術的要素の強いパーツである。なので額の目をくり抜いたならもしかすると「肉体という魔術紋様の破損」として、心の色が視えなくなる可能性もある。本人は試す気は無いが。
クリス達と出会う前のフォウは他人を「視て欲しいものはあるくせに視られるのは嫌がる、無能で醜い連中」と思っており、自身の能力も疎むことはせずに「富を与える唯一無二の能力」と傲る部分があった。だがクリス達に触れ、他人に受け入れられる心地良さを短い時間ながらも知ってしまった彼は、その後、他人を見る目を少し変えている。居ても居なくても変わらなかった他人からプラスになる感情を受け取ったことで、他人という存在の価値が上がったのだ。ただ、上で触れたように他人とのぶ厚い壁は依然あるので、あくまで他人の評価は10段階中のゼロから1になった程度のものである。これはひどい。
余談だがフォウは第三部に入った時点で、クリスの変化にいち早く気付くとそれに対し幻滅してしまっている。ごく普通の恋する女の子の、よくある恋愛によるネガティヴ思考。それを「視たくない」とフォウは感じたからだった。クリスに諦めることを推奨しつつ気晴らしに連れ出したりと、完全に恋する男の行動なのだが本人はそれに気付かず、更にエリオットにまで感情を掻き乱された結果、あのように挨拶せずに去るという行動に出た。
だが、そんなことをしたところで自身の感情が整理できるはずもなく、気持ちと向き合い少しだけ前に進み出したのが第三部の第十五章。別サイトの番外編で語られているが、道具屋で荷を揃えた後、クリスの旅に着いて行きたいと言ったのはフォウということになっている。実際はそんなことは無いのだが、そういう流れにさせられた。理不尽な話である。
本編にまったく関係無い話になるが、フォウはHP公開時の段階では「クリスの友達で、エリオットの舎弟」というだけの設定しか無い端役であった。実は超出世頭。
あと、その視界の特異さゆえに綺麗な色、物への執着が強く、心身ともに綺麗な女性がすごーく好き。ただその「好き」は汚したくないという方向性で発揮されるため、面食いには変わりないがエリオットの女好きとはちょっと違う。

フォウ.jpg